インビザラインをおすすめしない人とは？失敗しないための完全ガイド

2024 8/09

2024年7月23日 2024年8月9日

「インビザラインって本当に自分に合っているのかな？」
「インビザラインを始めたけど、うまくいかない人もいるって聞いたけど大丈夫？」
「インビザラインの治療中の生活って、どんな制限があるの？」

そんな疑問や不安をお持ちの方へ。
この記事では、インビザラインがおすすめできない人の特徴や、治療中の注意点について詳しく解説します。

自己管理が難しい人や重度の歯列矯正が必要な人には向かない理由、治療中の食事制限や禁煙の重要性、さらには費用や治療期間についても分かりやすく説明するので、ぜひ読んでみてください！

インビザラインについて詳しく知りたい方はこちら！

この記事の監修歯科医師

歯科医師
見立英史 (Mitate Eiji)
【プロフィール】
金沢医科大学医学部
顎口腔外科講師
九州大学歯学部卒業
日本口腔外科学会指導医・専門医
日本口腔科学会指導医・認定医
産業歯科医師

インビザラインをおすすめしない人って？失敗しない矯正のために知っておくべきこと

自己管理が難しい人

インビザラインは、1日20時間以上の装着が必要な透明な歯列矯正器具です。これは、起きている時間のほとんどを占めます。食事のたびにマウスピースを外し、食べ終わったら歯磨きをして付け直す必要があります。

この習慣を毎日続けるのは、想像以上に大変かもしれません。特に忙しい方や面倒くさがりの方にとっては、大きな負担になる可能性があります。自分の生活リズムや性格を考えて、きちんと管理できるか判断することが大切です。

頻繁な通院が困難な人

インビザラインの治療では、1〜3ヶ月に1回程度の通院が必要です。この頻度は他の矯正方法と比べて少ないですが、それでも定期的な通院は欠かせません。

通院の際は、治療の進行状況を確認したり、次のマウスピースを受け取ったりします。仕事や学業で忙しく、定期的な通院が難しい方には向いていないかもしれません。特に遠方にお住まいの方は、通院のたびに時間と交通費がかかることを考慮する必要があります。

重度の歯列矯正が必要な人

インビザラインは、軽度から中度の歯列矯正に適していますが、重度の症状には向いていない場合があります。例えば、大きく歯を動かす必要がある場合や、顎の骨格的な問題がある場合は、従来のワイヤー矯正の方が適していることがあります。

自分の歯並びがどの程度なのか、インビザラインで対応可能かどうかは、歯科医師の診断を受けることが大切です。重度の症状の方は、他の矯正方法も検討しましょう。

虫歯や歯周病のリスクが高い人

インビザラインは取り外し可能なので、歯磨きがしやすいというメリットがあります。しかし、虫歯や歯周病のリスクが高い方は注意が必要です。

マウスピースを装着している間、唾液が歯に届きにくくなるため、虫歯や歯周病が進行するリスクがあります。また、歯を動かすことで一時的に歯茎が弱くなることもあります。治療前に虫歯や歯周病をしっかり治療し、治療中も丁寧なケアを心がける必要があります。

顎関節症を患っている人

顎関節症の方がインビザラインを使用する場合は、注意が必要です。マウスピースを装着することで、顎関節に負担がかかる可能性があるからです。症状によっては、インビザラインの使用により顎関節の痛みが悪化することもあります。

ただし、顎関節症だからといって必ずしもインビザラインが使えないわけではありません。症状の程度や原因によって判断が異なるため、必ず歯科医師に相談し、適切な治療法を選択することが大切です。

要注意！インビザラインのデメリットと知っておくべき注意点

装着時間の管理が必要

インビザラインの最大の特徴は、自由に着脱できることです。しかし、この特徴がデメリットにもなり得ます。効果を出すためには1日20時間以上の装着が必須で、これを守れないと治療期間が延びたり、効果が出にくくなったりしてしまいます。

食事や歯磨きの時以外は常に装着する必要があるため、自己管理能力が問われます。忙しい方や面倒くさがりの方は、この管理が負担に感じるかもしれません。

痛みや不快感の可能性

インビザラインは、従来のワイヤー矯正と比べて痛みや違和感が少ないと言われています。しかし、まったく痛みがないわけではありません。

新しいマウスピースに交換した直後は、歯に圧力がかかるため、軽い痛みや違和感を感じることがあります。また、マウスピースの端が口の中を傷つけることもあります。これらの症状は通常数日で落ち着きますが、気になる場合は歯科医師に相談しましょう。

食事や飲酒時の制限

インビザラインを使用する際、食事や飲み物に関する制限があります。マウスピースを装着したまま食事をすると、食べ物が詰まったり、マウスピースが変形したりする可能性があるため、食事の度に外す必要があります。

また、熱い飲み物や着色の強い飲み物（コーヒーや赤ワインなど）を飲む際も注意が必要です。これらの制限は、生活習慣の変更を余儀なくされる場合があり、特に外食や飲み会が多い方は注意が必要です。

発音への一時的な影響

インビザラインを装着すると、特に治療初期は発音に影響が出ることがあります。マウスピースが口の中にあることで、舌の動きが制限されたり、唾液の分泌が増えたりするためです。

「サ行」や「シ行」などが特に発音しにくくなる傾向があります。多くの場合、1〜2週間程度で慣れてきますが、人前で話す機会が多い方は、この点を考慮する必要があるでしょう。

治療期間が予想より長引く可能性

インビザラインの治療期間は、通常6ヶ月から2年程度と言われています。しかし、実際にはこれより長引く可能性があります。

理由としては、装着時間が守れないことや、歯の動きが予想通りに進まないことなどが挙げられます。また、治療の途中で計画の修正が必要になることもあります。治療期間が延びると、費用面でも負担が増える可能性があるので注意が必要です。

デメリット	詳細
装着時間管理	1日20時間以上の装着が必要
痛みや不快感	新しいマウスピース交換時に軽度の痛みが出る可能性
食事制限	マウスピースを外して食事、熱い飲み物や着色飲料に注意
発音影響	初期は「サ行」「シ行」などが発音しづらい可能性
治療期間延長	予想より長引く可能性あり（6ヶ月〜2年以上）

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どっちを選ぶ？インビザラインと他の矯正方法の違いを徹底比較

ワイヤー矯正との違い

インビザラインとワイヤー矯正の最大の違いは、見た目と着脱の可否です。インビザラインは透明で目立たず、自由に着脱できるのに対し、ワイヤー矯正は目立ちやすく、固定式です。

また、インビザラインは軽度から中度の症例に適していますが、ワイヤー矯正はより幅広い症例に対応可能です。痛みや違和感はインビザラインの方が少ない傾向にありますが、自己管理の必要性はインビザラインの方が高くなります。

部分矯正との比較

インビザラインと部分矯正の大きな違いは、治療範囲です。インビザラインは基本的に全体の歯並びを整えるのに対し、部分矯正は前歯など目立つ部分を中心に治療します。

そのため、部分矯正の方が治療期間が短く、費用も抑えられる傾向にあります。しかし、部分矯正では対応できない症例もあるため、自分の歯並びが部分矯正で改善できるかどうかは、歯科医師の診断が必要です。

抜歯を伴う矯正との違い

インビザラインは基本的に抜歯を避ける方針で治療を行いますが、症例によっては抜歯が必要になることもあります。一方、ワイヤー矯正などでは、歯を動かすスペースを確保するために抜歯を行うことが比較的多いです。

抜歯をするかどうかは、歯並びの状態や顎の大きさ、患者さんの希望する仕上がりによって変わってきます。抜歯を避けたい場合はインビザラインが選択肢の1つになりますが、症状によっては抜歯が必要な場合もあるため、最終的には歯科医師と相談して決めることが大切です。

各方法のメリット・デメリット一覧

矯正方法	メリット	デメリット
インビザライン	・目立たない・着脱可能・痛みが少ない	・自己管理が必要・費用が比較的高い
ワイヤー矯正	・幅広い症例に対応可能・確実な効果	・見た目が気になる・食事制限あり
部分矯正	・治療期間が短い・費用が抑えられる	・全体的な歯並びは改善されにくい

自分の優先順位や生活スタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。

これで安心！インビザラインの治療プロセスと自己管理のポイント

初診から治療開始までの流れ

インビザラインの治療は、まず初診で口腔内の状態を詳しく検査します。レントゲン撮影や3Dスキャンを行い、あなたの歯並びを細かくチェックします。次に、歯科医師があなたに合った治療計画を立てます。

その後、専用のソフトウェアを使って、治療後の歯並びをシミュレーションします。これを基に、あなた専用のマウスピースが作られます。マウスピースが出来上がったら、装着方法や注意点の説明を受けて、いよいよ治療開始です。初診から治療開始までは、通常2〜4週間程度かかります。

マウスピースの装着・取り外し方法

インビザラインのマウスピースは、正しく装着することが重要です。まず、清潔な手で慎重にマウスピースを扱います。装着する際は、奥歯から前歯に向かって順番に押し当てていきます。きちんとはまっているか確認し、違和感があれば調整します。

取り外す時は、片側の奥歯から慎重に外していきます。力を入れすぎると、マウスピースが変形したり破損したりする可能性があるので注意しましょう。また、取り外した後は必ず洗浄し、専用のケースに保管することを忘れないでください。

日常的なケアと衛生管理

インビザラインを使用する際、日常的なケアと衛生管理は非常に重要です。マウスピースは1日3回以上、ぬるま湯でよくすすぎましょう。歯磨き用のペーストは使わないでください。また、週に1回程度、専用のクリーナーで洗浄すると、清潔さを保つことができます。

歯磨きは、マウスピースを外した状態で通常通り行います。食事の後は必ず歯を磨いてからマウスピースを装着しましょう。これらの習慣を守ることで、虫歯や歯周病のリスクを減らし、快適な治療を続けることができます。

定期的な通院と経過観察の重要性

インビザラインの治療では、定期的な通院が欠かせません。通常、1〜3ヶ月に1回程度の頻度で通院し、治療の進行状況をチェックします。この際、新しいマウスピースを受け取ったり、必要に応じて調整を行ったりします。

通院時には、気になる点や不安な点を歯科医師に相談することが大切です。また、予定通りに歯が動いていない場合は、治療計画の修正が必要になることもあります。定期的な通院を守ることで、効果的で安全な治療を進めることができるのです。

知らないと損する？インビザラインの費用と保険適用の真実

治療費用の目安と支払い方法

インビザラインの治療費用は、症状の程度や治療期間によって異なりますが、一般的に60〜100万円程度が目安となります。この費用には、マウスピースの製作費、定期的な通院費用、調整費用などが含まれます。

支払い方法は、一括払いの他に分割払いも可能な歯科医院が多いです。中には、治療費用を月々1万円程度から支払えるプランを用意している所も

あります。治療を検討する際は、複数の歯科医院で見積もりを取り、支払い計画を立てることをおすすめします。ただし、最安値だけで選ぶのではなく、治療の質や通いやすさなども考慮しましょう。

保険適用の可能性と条件

残念ながら、インビザラインを含む歯列矯正は一般的に保険適用外の自由診療となります。これは、歯並びの治療が「美容」目的と見なされることが多いためです。

ただし、顎の変形や噛み合わせの異常など、健康上の問題がある場合には、保険が適用される可能性があります。例えば、上下の歯のかみ合わせがずれている「反対咬合」や「上顎前突」などが該当します。保険適用の可能性がある場合は、必ず歯科医師に相談し、詳しい診断を受けましょう。保険が適用されると、治療費用が大幅に抑えられる場合があります。